煙台市の概況
　　 煙台市は経済発展と環境保護を両立させる施策により「活気にあふれ、魅力のある町づくり」を進めています。この取り組みが各方面から評価されて、次のような称号を得ています。　　　　
　　 ■ 中国文明都市
　　 ■ 中国の最も魅力ある十大都市
　　 ■ 国家環境保護モデル都市
　　 ■ 全国優秀観光都市
　　 ■ 全国都市総合力ベスト50
　　 ■ 全国投資環境ベスト40
　　 ■ 国連人間居住環境賞受賞都市
　　 ■ 国際ブドウ・ワイン都市

１．地理位置
　　 山東半島の中央北部に位置し、対岸には大連市、東には黄海を隔てて、韓国、日本を望み、南は青島市に隣接しています。

２．行政区域
　　 総面積：13746ｋｍ２　(うち市区面積　2644ｋｍ２　)
　　 総人口：　647万人　(うち市区人口　168万人)
　　　　 市区部：　4区　（芝罘区、福山区、莱山区、牟平区）
　　　　 衛星市：　7市　（竜口市、莱陽市、莱州市、蓬莱市、招遠市、栖霞市、海陽市）
　　　　　　　　 1県　（長島県）

３. 気候
　　 温帯季節地域に属し、気候は温和で年間平均気温は１２℃、無霜期は200日以上に及び、年間降水量は７９０ｍｍで、過ごしやすいところです。

４．天然資源
　　 煙台は自然環境に恵まれ、資源も産物も豊富なところです。
　　 農産物： 小麦、トウモロコシ、落花生、ジャガイモ、キノコなど(全耕地面積：45万ha) 　　　　　
　　 果　物：　りんご、梨、葡萄、サクランボ、栗、なつめなど (果樹園面積：21.3万ha)
　　 海産物： エビ、カニ、ナマコ、アワビ、帆立貝など、中国の重要漁業基地
　　 鉱　物：　 金、マグネサイト、モリブデン、滑石など、70余種。
　　 金は産出量、埋蔵量ともに中国一で、それぞれ全国の1/4、1/5をしめています。

５．観光資源
　　 煙台は変化に富んだ美しい海岸と山に囲まれた風光明媚な観光リゾートです。気候は温和で、社会的な気風は純朴であり、「中国で最も魅力ある十大都市」の一つに選ばれました。ゴルフ場や温泉、海水浴場も多く、中でも煙台経済技術開発区にあるゴールデンビーチ海水浴場は「中国十大海水浴場」に名を連ねています。

　　 また煙台は中国四大料理の一つである「魯菜（山東菜）」発祥の地であります。食文化が発達し、中でも海鮮料理は有名で、「海鮮料理なら煙台」と言うのが内外の食通の合言葉と言われています。

　　 歴史のある煙台には文化遺産も多く、秦始皇帝の東巡遺跡、中国最大規模で保存も完璧な牟氏荘園、中国四大名楼の一つ蓬莱閣、中国道教の発祥地で、歴史上は「仙山文祖」と呼ばれる昆?山などがあります。

　　 煙台と日本との交流は古く、秦始皇帝の時代まで遡ることができます。不老長寿の秘薬を求めて、日本へ渡った徐福の故郷であり、また「七福人」が日本へ旅立ったところとしても知られています。

６．経済力
　　 煙台市は、「全国都市総合力ベスト50」、「全国都市投資環境ベスト40」に名を連ねており、2005年のＧＤＰは250億ドル、１人当たりのＧＤＰで3,838ドルでした。経済成長率は17.6％を実現しました。先に日本貿易振興機構（JETRO）が発表した在中日系企業の投資環境満足度調査においてもトップに選ばれました。また、中国社会科学院が発表した国内600余都市の「社会的秩序綜合評価」において、煙台市は第7位にランクされ、国内で「最も安全な都市」の一つに挙げられました。

７．産業の現況
　　 煙台市は山東省の重要工業基地に指定されています。業種は多岐にわたり、四大重点産業の「機械、IT電子、食品、黄金」を始め、紡績、冶金、建材、化学、医薬品などがあります。

８．各開発区の概要